確率・統計入門(その0)

いやー、レポートが馬鹿みたいに出るので、忙しないです。でも今週木曜の実験、そして金曜の中間試験を越してしまえば、1ヶ月弱楽になります。それまでは、レポートやら実験やらの資料や参考文献を読み漁っているので、まともに本を読めません。
というわけで、秋の夜長にちまちま読み進めている確率の本でも。

小針晛宏「確率・統計入門」岩波書店―序にかえて

晛宏の「晛」は「日+見」です。JIS規格が一般的じゃないので一応。「序にかえて」って、本文じゃないのですが、まぁひとつ。もう少しで第1章が読み切るので、そしたらそっちも書くので今日はご勘弁を。

'頭がよいから数学に強い'とか'彼の数学ができるのは頭がよいからだ'といった、日本の特に受験生、大学の初年学生に往々にしてみられる偏見を彼は憎んだ。数学は面白く学べるはずだと彼は信じていた。(p vii)


(その分野の専門の数学家でなければ読めないような、そんな数学の専門書に対して、それの必要性も認めつつ、)だが小説のように楽しく読めて、何時の間にか言葉や文字を憶えてゆくような、そのような数学書がもっと多くあってよいのではないか。(p vii)

ちなみに、この本は著者の遺稿であり、この「序にかえて」は著者の学生時代からの旧友である広中平祐の文である。最初の抜粋の「彼」とは著者の小針を指している。

確率・統計入門

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