thought, brought, bought and taught

英単語の不規則変化なんて、そんなに何も考えずに覚えるだけでしたが(goの過去形wentに関しては、NHKラジオ第2の基礎英語か何かで由来を聞いた記憶がありますが)、題名の件についてはよく見るというか、教え子も時々間違えるので、ちょっと語源辞典でも引いてまとめてみましょうか。
というわけで、折角大枚はたいて買った辞書なので、ばんばん使いましょうね、寺澤芳雄「英語語源辞典」研究社。

think<-ME thinke(n)<-OE þenċan(to think) (+OE þynċan(to seem))< Gmc *þaŋkjan (Du&G denken, ON þekkja, Goth þagkjan)<-IE *tong (OL tongēre(to know))

bring<-OE bringan< Gmc *breŋgan (Du brengen, G bringen, Goth briggan)<-IE *bhrenk(to bring)

buy<-OE byþġan< Gmc *buʒjan (OS buggian, ON buggja, Goth bugjan)<-?

teach<-ME teche(n)< OE tǣċan (cf. OE tāc(e)n)< Gmc *taikjan (G zeigen(to show))<-IE *deik(to show)

うーん、あんまり語源を見てもわからんですが、強いて言えばteachは長母音だなぁ、くらいですかね。思ったよりも共通点がなくてちょっとがっかしでした。
ついでなのでgoの方も見てみましょうか。

go<-OE gān(to walk, go, proceed)[pret.ēode;ēodon,p.p.ġegān]<-Gmc *ʒē (Du gaan(to go), OHG gān, gēn(G gehenはsehen(to see)の影響)
        Crimean-Goth geen(WulfilaのGothには例証がない))< IE *ghē(to release, let go)
OEでは過去形に別語幹のēode,ēodonが用いられ、MEyede,yodeに発達したが、15Cに南部から次第にWEND(転じる<行く)の過去形WENTに取って代わられるに至った。北部では現在形から作られたgaedが用いられるようになった。