青野慶久氏(サイボウズ株式会社代表取締役社長)

「日本の人材不足→解がいに人材を求めるというのが今の現状」

  • 本当に日本に人材が不足しているのであろうか、という疑問が湧いた。上海やベトナムに進出しているあたりを見るに、単に安い労働力を求めているに過ぎない、コストパフォーマンスの高い人材を求めているに過ぎないように思える。これをゆゆしき事態と見るのも一つの見方であるが、私としては、逆の立場、すなわち日本が海外の事実上の下請けを受ける状態になるよりは、まだまだ良いと考える。外注できるものは海外に任せて、中核の仕事を日本で行い場よいのである。IT技術は他の技術と比べるとめまぐるしい速さで進歩している。そのような業界では、常に先を走っていなければならない。したがって、海外に外注できるものはどんどん回して、国内の人材には新しい技術の開発を任せればよいのである。もしそこで手余り状態になってしまうのであれば、外注できるルーチンワークをやらせるのではなく、新しいことを考えるように仕向けるよう、インセンティヴを与えるべきなのだ。

「阪大で情報系を専攻するも、先輩のコードを見て挫折」

  • どういうコードだったのかわからないので何とも言えないが、確かにきれいなコードを見ると衝撃が走るというのは理解できる。それに、自分には到底追いつけないようなものを見てしまうと、挫折してしまうというのもわかる。しかし、そこでその先輩についていこうとか、参考にしようとか、そのように思わなかったのだろうか。そこのところは、少しひっかかった。氏の歩んできた道のりは技術者としてはそこまで珍しくない、わりと平凡に近いように思えるが、もしかしたら、プレゼン中にもあった「鶏口となるも牛後となるなかれ」の精神の持ち主なのかもしれない。

「日本ではグループウェアが重要視されているのは、和の文化のためだ」

  • このことに関して、今まで深く考えたことはなかったが、言われてみればそのとおりだろう。なんとなくでしかないが、外資系の企業の特徴として、よく成果主義などがあげられるように、海外の企業は個人単位で仕事をしている印象を受ける一方で、国内の企業は、部署が一丸となって仕事をしているというイメージがある、そのような職場環境の違いは、やはり社員間でのコミュニケーション方法の違い、ひいてはコミュニケーションをする際に利用するソフトウェアにも違いを与えるのだろう。

「ワーク重視とライフ重視と、ワークスタイルを家庭などの環境で変化することができる」

  • これは良いアイディアであると思う。人材を欲している状況ならば、環境によって仕事ができない人の障壁を取り除くのはよいことである。これによって、各従業員に対して過不足なく適切な量の仕事を、確実性の元で割り当てることができ、マネジメント側からみても素晴らしいシステムである。多様化した現代人の生活にあったこの柔軟なシステムを、他の企業にも採用してもらえば良いと思う。

これを打ってる途中で思い出したんだが、この単位俺Cだったんだよな…納得いかない気もするが、期末試験が半分くらいしかできなかったんだから文句は言えない。