1分間勉強法

本当に頭がよくなる1分間勉強法

本当に頭がよくなる1分間勉強法

前々から気になっていたのを、今日書店に寄る機会があったので買ってしまいました。

感想ですが、まぁ、正直詐欺臭いです。
質より量主義なので、そこのところは共感できましたが、つまるところ精読しなければならない本には一切向いてない本の読み方です。それに、「勉強法」と銘打っていますが、本の半分以上はこのなんたらリーディングに紙面を割いていまして、暗記に関することが後半ちょろっとあるだけですね。正直これだけを持って「勉強法」と銘打っているのはどうかと思いました。
ただまぁ考えさせられることもありましたよ。このなんたらリーディングというのが、結局ただの流し読みなんですよね、私から言わせてもらえば。この本で紹介されているこの読み方は、結局本を読んでないんですよ。これは、例えば、自分が知りたいことをその専門書を開いて「さて、どこかにレポートに使えそうな記述はないかなぁ…」って漁っている読み方と同じなんですよね。内容は全く理解していない。自分の目についたことを片っ端から取り込んでいく。大事なことは後でまとめればいいと言い放ち、そしてそれにかかる時間は一切勘定しない。あ、で、何に考えさせられたかというと、こんな本を読んでるとは言えない、本を眺めた結果に手に入れたものと、じっくり普通にのんびり読んだ結果にもしほとんど相違がみられないのなら、時間が短縮されるこの読みかたには価値があると。ただ、やはりがっかりなのは、この本には色々言い訳が書いてあって、自分が理解していないことはこのなんたらリーディングはできないとか書いてあるんですね。じゃぁ何のために本を読んでいるんだと。別に暇つぶしで本を読むんじゃねぇんだ。自分の知らないことを習得するのが目的だろ大概は。そら、自分の考えを補強する目的で本を読むときもあるさ。でも、それじゃこの本の最初で謳っている「1か月で専門家」とか無理だろどう考えても。
結局、自分が新しく知りたい部分はしっかり読んで(といっても1ページ10秒未満だけどね)、自分が興味がないところや、既知の部分は流し読みする程度って、今の俺の読み方そのまんまじゃねぇか。ただの情報媒体として読むならそれでいいけど、小説系はまるで駄目だろ。速読のほうが正確なんじゃないのか?
というわけで、まぁ、とりあえず気になる本が1つ消えたというだけでもらいもんですが、なんだかなぁという感じですかね。質より量というのを、改めて再確認できた、その程度の本でした。